かたたま

ここがこの場所が私の玉があった場所よ

或いは只のゲーミング松ぼっくりなら

痛みは薄れ熱は出なくなり、連休中には退院が決まったが、まだ歩くには痛すぎるものの、ベッドの上では結構元気。つまり暇。お前の人生いつもそうだろと言われれば、返す言葉もないのだが、暇になるとつい考えてしまうのが未来のことだ。

 

他の精巣腫瘍の方のブログや手記を読んでみると、やはり転移先が進行して痛みが酷くなりがんが発覚、というのが一つの定型のようで、私もそれに当てはまる。まだ診断は確定していないので、リンパ節の腫れは一昨日食べた松ぼっくりかもしれないが、精巣腫瘍は非常に高い確率で悪性だというのが私を逃がしはしないだろう。非常に高い確率とは、つまりモンスターファームにおける命中率99%で、平易な日本語に直すなら五分五分だ。そして私は生まれてこの方ジャンケンで勝ったことがない。

また、治療期間は概ね3ヶ月~半年のようだ。私も先生にそれとなく聞いてみたところ、4クール(抗がん剤治療1クール=1ヶ月を4セット)と言われた。ちゃんと言ってくれるのはありがたい。しかし、まあ、とにかく長い。人は忙しすぎても過労死するが、暇すぎても死ぬ。多分。知らんけど。

 

だから、健康で文化的な最低限度の入院生活を送るには、この暇をどうするかにかかっているのだろう。そして私の暇つぶしとは、生き甲斐とは、すなわちゲームである。

ゲームのために学校に遅刻し、或いは欠席し、ゲームのために単位を落とし、ゲームのために就職したり辞めたりした。そんなゲーミング人生を送る私のゲーミングブログはゲーミングスマホで書かれており、当然ゲーミングレッドブルを飲みながらの執筆である。なんで病棟の自販機にレッドブルが売ってるんだ。地上8階から見下ろす夜景とレッドブルは、私に空を飛んでいるような気分を味会わせてくれるほどではなかったが、ここに入院している糖尿病や心臓病の患者にこんなもん飲ませたらホントに飛んじゃう。ヤバない?なんか急に不安になってきた。早く退院させてくれ。